ブーツの手入れ方法

ブーツの手入れって、なんとなく面倒くさそうじゃありませんか?

履き口が高くてサイズが大きい分、手入れをするのが大変で時間もかかりそうなイメージがあります。

ただ、だからといって手入れをせずに放っておくと、見る人に薄汚い印象を与えているかもしれません。

下の写真は、手入れしていないブーツと手入れをしたブーツを並べた写真です。

左:手入れをしていないブーツ 右:手入れをしたブーツ

手入れ前のブーツは汚れがついていてだらしなく見えますが、手入れ後のブーツは汚れがなく艶もあって清潔に見えます。

手入れ前と手入れ後で印象はガラリと変わりますが、ほんの 10 〜 15 分もあればできる簡単な手入れをしただけです。

なんとなく面倒くさそうでなかなか手入れをする気になれない方も、これを機に手持ちのブーツを手入れをしてみてはいかがでしょうか?

この記事では、ブーツを手入れする方法を紹介します。

ブーツの手入れ手順 1. 「シューキーパーを入れて形を保つ」

まずはじめに、手入れの邪魔になる靴紐を外し、シューキーパーを靴の中に入れます。

シューキーパーを入れることでシワがピンと伸び、シワについた汚れが落としやすくなります。

シューキーパーにはソールの反り返りを防ぐ(型崩れ防止)効果もあるので、手入れが終わった後も入れたままにしておきます。履いていないときは基本的に入れておくとよいでしょう。

この手順で用意する道具「シューキーパー」

シューキーパーとは、靴の形をした木やプラスチックでできた道具です。

シューキーパーは、履き口が低いシューズ用のものが一般的ですが、ブーツの手入れには足首周りまでしっかりと固定できるブーツ用のシューキーパーを用意するのがおすすめです。

足首周りまでしっかりと固定できていれば、手入れがよりやりやすくなります。

ブーツ用のシューキーパーがなければ、新聞紙など詰めるなどして足首周りもがっしり固定し、手入れしやすい状態にしましょう。

ブーツの手入れ手順 2.「馬毛ブラシでゴミを払い落とす」

馬毛ブラシでブーツ全体をブラッシングし、表面についたゴミを払い落とします。

ブラッシングするときは、力を入れてガシガシとブラッシングするのがコツです。

コバ(アウトソールが側面に出ている部分)は、ホコリや砂利がたまりやすい部分なので、入念にブラッシングしてゴミを払い落としましょう。

また、甲を抑える「タン」というパーツにもホコリが溜まりやすいので、ササッとブラッシングしておきます。

この手順で用意する道具「馬毛ブラシ」

馬毛ブラシは、革靴の表面についたホコリや汚れなどを払い落とすのに使います。

馬毛は毛先が柔らかくて程よくしなるので、馬毛ブラシでブラッシングするとホウキのようにゴミを払い落とせます。

力を入れてブラッシングするので、持ち手の大きいブラシがオススメです。

ブーツの手入れ手順 3.「指に布を巻きつけてクリーナーを染み込ませる」

次に、指に布を巻きつけて、10 円玉くらいの大きさを目安にクリーナーを染み込ませます。

クリーナーは、ボトルの中で成分が分離していることがあるため、よく振ってから使います。

染み込ませるときは、ボトルの口にぎゅっと押し当てるようにすると周りにこぼれにくいです。

この手順で用意する道具「布」と「クリーナー」

布は、クリーナーで汚れを拭き取るときや、最後に磨いて艶を出すときに使用します。

市販されている靴手入れ用の布は割高なので、手芸店で生地を購入してカットして使うのがオススメです。

クリーナーは、ブラッシングでは落としきれない細かい汚れやゴミを取るために使用します。

この記事では、定番の革靴用クリーナーである「ステインリムーバー」を使って手入れ手順を解説しています。

ステインリムーバーは革に優しい水性のクリーナーで、革を傷めることなく汚れを落とすことができます。

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ブーツの手入れ手順 4.「クリーナーを染み込ませた布で細かな汚れを拭き取る」

クリーナーを染み込ませた布で、ブーツについた細かな汚れを拭き取っていきます。

強くゴシゴシすると革に傷がついてしまうことがあるので、優しくササッと拭くのがコツです。

一度では全体を拭ききれないので、クリーナーを 3 〜 4 回とって全体の汚れをくまなく拭き取りましょう。

布が汚れてきたら、巻き直して布の綺麗な面を使用します。

ブーツの手入れ手順 5.「乳化性クリームを塗って革に潤いを与える」

次に、ペネトレイトブラシを使って乳化性クリームを塗ります。

ペネトレイトブラシに米粒 1 つ分くらいの乳化性クリームをとり、くるくると円を描くように靴に塗り込みます。

一度では全体に塗りきれないので、3 〜 4 回乳化性クリームをとって全体に塗りましょう。

この手順で必要な道具「ペネトレイトブラシ」と「乳化性クリーム」

ペネトレィトブラシは、手を汚さずに乳化性クリームを塗れる便利アイテムです。

手を汚さずに済むだけでなく、全体にムラなく乳化性クリームを塗りやすいので、ひとつ持っておくと重宝します。

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乳化性クリームは、革に潤い(水分と油分)を与える効果があるクリームです。

乳化性クリームを塗って革に潤いを与えることで、ひび割れや色あせを防ぐことができます。また、ちょっとした艶出し効果もあります。

この記事では、サフィールの「ビーズワックスファインクリーム」を使って手入れの手順を解説しています。

ビーズワックスファインクリームは、コスパに優れた定番の乳化性クリームで、はじめて手入れする方にもおすすめです。

ブーツの手入れ手順 6.「豚毛ブラシで乳化性クリームをなじませる」

次に、乳化性クリームを豚毛ブラシでなじませます。

ブラッシングするときは、乳化性クリームを伸ばすようなイメージで力を込めてガシガシとブラッシングするのがコツです。

ここで乳化性クリームをしっかりなじませておくことで、仕上がりが綺麗になります。

この手順で用意する道具「豚毛ブラシ」

豚毛ブラシは、靴に塗った乳化性クリームを革になじませるために使用します。

豚毛は毛先が固く、豚毛ブラシでブラッシングすることで乳化性クリームをのばして全体になじませることができます。

力を入れてブラッシングするので、持ち手の大きいブラシを選ぶのがおすすめです。

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ブーツの手入れ手順 7.「布で磨いて艶を出す」

布を指に巻きつけ、全体を優しく拭いていきます。

布で優しく拭くことで、乳化性クリームに含まれるロウ成分の薄い層ができ、艶が出てきます。

この手順で用意する道具「布」

布は、「手順 4」で使用した布を使用します。

磨いて艶を出すときは、汚れていない綺麗な面を使うようにしましょう。

市販されている靴手入れ用の布は割高なので、手芸店で生地を購入してカットして使とコスパがいいです。

ブーツの手入れ手順 8.「アルコール除菌シートと消臭スプレーで内側を綺麗にする」

最後に、アルコール除菌シートと消臭スプレーでブーツの中を手入れします。

ブーツは、普通の靴に比べて湿気がこもりやすく、臭いやカビといった問題が起きやすいです。

そのため、アルコール除菌シートでカビ対策、消臭スプレーで臭い対策をしておきます。

この手順で必要な道具「アルコール除菌シート」と「除菌・消臭スプレー」

アルコール除菌シートは、主にカビ対策のために使用します。

100 均にアルコール除菌シートは売られているので、100 均で購入すれば経済的です。

除菌・消臭スプレーは、主に臭い対策のために使用します。

モゥブレイのナチュラルフレッシュナーという消臭・除菌効果のあるスプレーを使えば、靴の中を除菌しつつ消臭できます。

臭い対策については、下の記事で詳しく解説しています。もし、スプレーで臭いが取れない場合は、水洗いやクリーニングに出すことを検討してみてください。

革靴の臭いの取り方と臭いをつけないための対策

これで手入れは終わりです。お疲れ様でした!

ブーツを手入れする頻度

この記事で紹介したブーツを手入れは、月 1 回ほどの頻度で行うのが理想です。

月末に手入れするなどルールを決めて、定期的に手入れをするようにしましょう。

また、1 日履いたらブラッシングするようにすると、より綺麗な状態が長持ちします。

もし、月 1 回の手入れが面倒に感じるときは、まずはブラッシングからぜひ試してください。

長期で収納する前に

ブーツを、押入れなどで長期保管する前には必ず手入れをするようにしましょう。

保管の方法を間違えると、次に履こうと思ったときはカビだらけになっているかもしれません!

カビや型崩れから守る!革靴の正しい保管の仕方と収納時のコツ」で、1 ヶ月以上の期間で保管するときのコツを紹介しています。

ぜひ参考にしてみてください。

おわりに

ここまで読んでいただきありがとうございました。

今回は表面がツヤツヤしている「スムースレザー」という革でできたブーツの手入れ方法をご紹介しました。

スエードやヌバックなどの起毛した革の場合は、ちょっと違った道具を使って手入れしなければいけません。

【保存版】スエード靴の手入れ方法。覚えておきたい 3 つの基本」で起毛した革の手入れ方法を紹介しています。

起毛革を使用したブーツを手入れする際は、参考にしてみてください。

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