この記事は Justin FitzPatrick による The Shoe Snob Blog の記事 “THINGS TO KNOW ABOUT SHOES: PART 2 – THE NEXT 10” を翻訳したものです。翻訳を快諾してくれた Justin に感謝いたします。また、内容は多少の意訳を含んでおり、翻訳に際して私のミスがある可能性も十分にご了承ください。もし間違いがありましたら、Twitter 等でご指摘いただけると嬉しいです。
パート 1 はこちらになります。
読者の皆さん
“靴について知っておくべきコト” のパート 2 です。パート 1 を見逃した方はこちらをご覧ください。つぎの 10 つは来週か再来週までにはかき集めてみます。それでは、本投稿をお楽しみください。
#11
ソールはすり減ります。無敵ではありません。最高のものでさえ、履き過ぎれば早くすり減ってしまいます。雨の多い街に住んでいて、たくさん歩くのであれば、1 年(またはそれ以下)に一度はソールを交換する必要があると思ってください。一方、乾燥した地域に住んでいて、(コンクリートの上を)それほど歩かないのであれば、おそらく 3 年(またはそれ以上)の間はソールの交換が必要なくなるので、恵まれています。より多くの靴を所有して履き回せば、よりソール交換までの期間が長くなります。
#12
用語を学びましょう。キャップがついているものがすべてウィングチップではありませんし、すべてのドレスシューズがブローグシューズではありません。
http://www.theshoesnobblog.com/2011/07/shoes-part-2-style-names-terminology.html
http://www.theshoesnobblog.com/2011/07/shoes-part-2-style-names-terminology_25.html
http://www.theshoesnobblog.com/2011/08/shoes-part-2-style-names-terminology.html
http://www.theshoesnobblog.com/2011/09/shoes-part-2-style-names-terminology.html
#13
高品質なシューケア用品に関して言えば、少量で十分ですし、良い成果は時間をかけて現れます。一度にすべて厚塗りしてはいけません。さもないと、何もしないのと同じくらい悪く、直すのが難しい各種の問題が起きるでしょう。
#14
新品の靴にそのままワックスを塗るのは絶対にやめてください。仕上げをはぎ取ってしまうかもしれません。革は、磨く前に何度か履いておく必要があります。すこしだけ磨くのはかまいませんが、まずはじめに新しい靴の毛穴を開いてワックスが入る状態にしなければなりません。1, 2 回履いた後であれば、より本格的に磨きはじめてかまいません。
#15
革の色を濃くするのは乳化性クリームや油性クリーム、ワックスではありません。そう、革の色は濃くなっていきますが、これらが原因ではないのです。革の性質(すなわち、革のなめし方)によって濃くなっていくのです。たとえ無色の油性クリームやワックスを使おうと、他のものを使おうと、すべてのタンニンなめし革は色が濃くなっていきます。なめし革の靴の色が濃くなったとしても、それは乳化性クリームや油性クリーム、ワックスのせいではなく、革の性質によるものなのです。
#16
ブラウンの靴はネイビーのスーツに良く合います。誰が何と言おうと。私たちはもはや、通りが泥で舗装され、”ルール” を守ることが社会的立場を支えていたヴィクトリア朝時代に生きてはいません。
#17
革は、かつては生きていた自然の産物です。これは 100% 同じものはないということを意味しています。たとえまったく同じ原皮から作られていたとしても、まったく同じ革にはなりません。一足ごとに違います。
#18
油性クリームやワックスは染色の代わりにはなりません。ある程度は長持ちしますが、永久的で効率的な染色にはなりません。そういうつもりで油性クリームやワックスを使うと、やがて剥がれ落ちて元の仕上げを台無しにしてしまうでしょう。
#19
靴は、休ませずに履けば履くほど、より早く壊れてしまいます。私はこれまで、履き過ぎることで最高の靴があまりにも早く壊れてしまうのを見てきました。ローテーションで履く靴を最低 3 足持ちましょう。より多くの靴を持つことができるなら、そうしましょう。
#20
バーガンディやメルロー、オックスブラッド等の色の靴が最も汎用性が高いです。黒でもブラウンでもありません。