【革靴図鑑 No.24】SANTARI Side Elastic サンタリ サイドエラスティック

私は、日本人に一番向いている革靴は「サイドエラスティック」だと思っています。

サイドエラスティックとは、履き口にゴムがついたデザインの革靴のことを指し、簡単に脱ぎ履きできるのが特徴です。

靴を脱ぐ文化のある日本では、玄関先や居酒屋など靴を脱ぎ履きをするタイミングがたくさんあります。

簡単に脱ぎ履きできて程よくフォーマルな印象があるサイドエラスティックは、日本人の生活にぴったりです!

この記事では、2018 年に始まったばかりの日本ブランド「SANTARI(サンタリ)」から、サイドエラスティックの一足を紹介します。

「SANTARI(サンタリ)」のサイドエラスティック

「SANTARI(サンタリ)」のサイドエラスティック

「SANTARI(サンタリ)」は、ビスポークのアウトワーカーとして活躍する「Tate Shoes(タテ シューズ)」が、2018 年 3 月にスタートさせたブランドです。

ブランド名の由来は “燦たり(輝いて鮮やかなさま)” という言葉だそうで、履く人が燦然と輝くことを願って名付けられているそうです。

この記事で紹介するのは、華やかなウィングチップが特徴の SANTARI のサイドエラスティックです。

足の甲あたりの側面になだらかな曲線がいくつも入っており、この部分にエラスティック(ゴム)が仕込んであります。

華やかなウィングチップが特徴的なデザインです。

脱ぎ履きの際にエラスティックが伸びるので、毎回靴紐を結んだり解いたりする必要がなく、簡単に脱ぎ履きできるようになっています。

また、この靴は靴紐を締めることで足に合わせて甲の高さを調整することができます。

靴紐で甲の高さを調整することができます。

SANTARI の靴は、すべて「ハンドソーン・ウェルト製法」で作られています。

何十万円もするような最高級の革靴に採用される製法で、作るのに手間がかかる反面、頑丈で軽やかな履き心地になります。

アウトソールの仕上げはとても綺麗です。

この製法は手縫いで作る必要があるので、熟練の技がなければ綺麗に仕上がらず品質も安定しません。

SANTARI の靴を製作する「Tate Shoes」は、アウトワーカーとしてビスポークの製作を手がけるほど高い技術力をもつ工房です。

細かい部分の仕上げは非の打ち所がないほど綺麗で、工芸品のような美しさを感じます。

理想の一足が作れるオーダーシステム

SANTARI は柔軟なオーダーシステムを採用しており、理想の一足を作ることができます。

9 つ種類があるモデルをベースに細かいデザイン変更ができて、その組み合わせはなんと 1152 通りもあるようです!

アッパーに使用する革や裏地のライニングも選ぶことができ、種類も豊富です。

アッパーのレザーサンプル。
ライニングのレザーサンプル。

オプションで「シャンク」の材質を変えることもできるそうです。

シャンクとは、靴の中に仕込んである、体重を支える骨のような役割を果たす大切なパーツです。

通常は鉄のシャンクが入っていますが、これを木のシャンクに変えることができます。

鉄のシャンクと木のシャンク。

私の知る限り、シャンクを変えられるブランドは SANTARI だけです。

シャンクの材質で履き心地が大きく異なるわけではありませんが、木のシャンクの方が若干軽く、また空港などの検査でも引っかからずに通過できるそうです。

オーダーしてから受け取りまでは 2.5 ヶ月ほどだそうです。

東京の台東区にある「Tateshoes」でオーダーすることができるので、自分の理想の一足を作ってみてはいかがでしょうか?

サンタリ(SANTARI)の公式サイトはこちらです。

公式インスタグラムにもさまざまなモデルの写真がアップされているので、気になる方は覗いてみてください!

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