ハンガリーの靴工房とイタリアのビスポーク職人のコラボレーション
ヴァーシュ(VASS)は、ハンガリー・ブダペストに店を構えるファクトリーブランドです。製作のほとんどを手作りで行なっており、東欧屈指の技術力を誇ります。
一方、ロベルト・ウゴリーニ(Roberto Ugolini)氏は、イタリア・フィレンツェの靴職人。彼が作る美しくイタリアらしいビスポークは世界中を魅了し、何人もの著名な靴職人が同氏のもとで修行を積んでいます。
高い技術力をもつ工房と、イタリアのビスポークの美意識がコラボレーションして生まれたのが、こちらの一足です。
ロベルト・ウゴリーニ氏が木型をプロデュースし、ヴァーシュが製作しています。
立体感のある形状で、正面から見ると甲の立ち上がりが独特です。このねじれるような甲の立ち上がりによって、美しいシルエットが生まれています。
通常、ライニングの縫い目は内側の両サイドにありますが、この靴は羽根の裏に縫い目があり、その縫い目がベロで隠れるようになっています。足あたりを少しでも良くするためのこだわりを感じとることができます。インソールはフルソック仕様。
アウトソールは、耐久性のあるレンデンバッハ製のオークバークで、縫い目を隠すヒドゥン・チャネル仕様です。
この靴のサイズ感
この靴は、ウゴリーニ(Ugolini)の “U” より命名された、 U ラストが使用されています。
下記は、私が普段着用している靴のサイズ表です。
単位 | サイズ |
---|---|
cm | 25.5 〜 26.0 |
UK | 7E |
US | 7.5D 〜 8D |
EUR | 40.5 〜 41 |
今回着用している靴のサイズは EUR 41 です。
つま先が狭く感じましたが、履いているうちに馴染む程度だと思います。ウェストガースが比較的狭いので、普段履いているサイズと同じか、もしくはハーフサイズ上げてもいいかも知れません。
ちなみに、VASS が扱っているU、K、Fラストは、全てウゴリーニ氏がデザインした木型だそうです。
初めまして。Vassの靴の購入を検討していてネットで検索する中で貴記事を見つけました。ネットの通りすがりの者からの質問で大変恐縮なのですが、サイズ感について教えて頂けないでしょうか?
私が履いている靴サイズはUKだと大抵7E、一足だけ持っているAldenのローファーで7ハーフです。カタオカケンさんが履いておられる靴のサイズ表からするとほぼ私のサイズと同じでいらっしゃるようなのですが、このVassのUラストの41はぴたりジャストフィットという感じでしょうか?(小さめに感じたり、逆にハーフサイズ上げれば良かったとお感じになられたりはありませんか?)実はVassの靴を個人輸入での購入を検討しており試し履きが出来ないのでサイズに迷っています。Vassに質問したところ(自分の持っている靴とそのサイズの例を挙げて質問)、FラストやUラストは幅が少し狭いから41.5がいいと勧められました。自分では41だろうと思っていたところに大きめのサイズを答えて来たので本当かなぁ?と思えるのです。
ネット通りすがりからの質問で申し訳ありませんがお教え頂けましたら幸いです。
ご質問ありがとうございます。
私は U ラストの 41 でちょうど良いサイズ感で着用することができました!
ただ、少しだけ小指が当たる感覚があったので、足囲が広めのようでしたらハーフサイズアップしてもいいかもしれません。
カタオカさん
ご回答有り難うございます。質問の後の間にVassの靴は注文しまして先日到着、履いてみたところです。気に入ったデザイン且つ探していた革の色の一点物があり、私のサイズ周辺のサイズだったので思いきりました。サイズは40.5、Uラストのセミブローグです。
前後のサイズを試せないので比較が出来ませんが多分ジャストフィットだと思います。足指が動かせて小指が当たらない、土踏まずの位置も大体合っています。幅がかなりタイトなせいか足指を前に動かせず踵に隙間が出来ません(小指は入らず、隙間はポトン無し)。まぁ新品なのでこんなものかなと。
Vassは初購入ですが非常に美しい靴ですね。作りもいいと思います。カタオカさんのブログの記事は色々読ませてもらいました。参考になる内容が盛りだくさんで勉強になりました。